今回のメルマガでは「EVM互換性」について解説します。
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目次
1. EVMとは?
2. EVM互換性とは?
3. EVM互換性のメリット
4. EVM互換性のデメリット
5. メタマスクとの関係性
6. 終わりに
1. EVMとは?
そもそも「EVMとは何か、お前説明してみ?」と言われて説明できますか?
なんとなくしか知らない、そもそも初めて聞く人もいるかと思います。
「Ethereum Virtual Machine(イーサリアムバーチャルマシン)」の頭文字をとったのがEVMです。
イーサリアム上でスマートコントラクトを実行するために必要な「仮想マシン」と定義されています。
・仮想マシン=スマコンを実行するためのソフトウェア環境
「イーサリアムのスマコンが実装されている環境」という認識でいいです。
2. EVM互換性とは?
EVMは説明した通り、イーサリアム上で動く仮想マシンのこと。
つまり、EVM互換性とは「イーサリアム上の仮想マシンに互換性を持たせたもの」です。
EVM互換性のあるチェーンがどれくらいあるかは、以下の画像でイメージしてください。
少し見にくいですが、以下のサイトでも確認できます。
https://thirdweb.com/chainlist?ref=blog.thirdweb.com
3.EVM互換性のメリット
メリットは、以下の2つ。
・コードを大幅に変更することなく、複数のEVMチェーンに展開可能
・クロスチェーンブリッジを行うことができる
コードを大幅に変更することなく、複数のEVMチェーンに展開可能
イーサリアムとポリゴンを例に出して説明していきます。
先ほどの画像を見て分かる通り、ポリゴンはEVM互換性のあるブロックチェーンです。
dapps(ブロックチェーンを使用したアプリの総称)を開発した場合、複数のブロックチェーンに展開して活用する事例が多くあります。
たとえば、Uniswapはリリース時にイーサリアムチェーンのみで稼働していました。
しかし、ガス代高騰の問題があり、2021年から「Polygon」や「Optimism」でのサービスも展開しています。
対応チェーンは、2023年12月13日時点で以下の6つです。
イーサリアム
Polygon
Optimism
Arbitrum
Celo
BNB Chain
上に貼った画像にも、この6つのチェーンが記載されています。
EVM互換性があることにより、大きな変更をせずに複数のブロックチェーンに展開可能です。
たとえば、2022年初頭に流行ったSTEPNは、元々はソラナで開発されていました。
その後、イーサリアムとBSCチェーンにも展開されています。
ソラナ=S国
イーサリアム=E国
BSC=B国
と呼ばれていました。
ブロックチェーンが違うので、当然GSTの価格にもばらつきがでてきます。
ソラナはEVM互換性を有していませんでしたが、Neon LabsがNeon EVMを開発し、相互運用性を持たせました。
既存のdappsが移行した良い事例です。
クロスチェーンブリッジを行うことができる
異なるブロックチェーン同士の通貨をやり取りをすることは、本来できません。
ただし、EVM互換性のあるチェーンであれば、ブリッジを行うことができます。
みなさんは、特に何も考えずにスワップしますよね。
あれは、EVM互換性のあるチェーンだからできることです。
ここで、ひとつの疑問が浮かび上がると思います。
ソラナってEVM互換性なくね?です。
クドイ様ですが、もう一度画像を載せます。
ソラナ、ありませんよね。
先ほども説明しましたが、Neon LabsがNeon EVMを開発し、ソラナとイーサリアムの相互運用性を持たせました。
ソラナは、SVM(Solana Virtual Machine)と呼ばれるマシンを搭載しており、主に「Rust」という独自の言語を使用しています。
EVM互換性のあるチェーンでは、「Solidity(ソリディティ)」が有名ですよね。
一度は聞いたことがあるかと思います。
EVM互換性があれば、クロスチェーンブリッジができる。でも、例外もあるよ。ってことを覚えておいてもらえれば良いかと思います。
4. EVM互換性のデメリット
そりゃあデメリットもあります。メリットしかないのであれば、全部のチェーンで互換性を持たせればいいですからね。
さきほど、メリットとして「クロスチェーンブリッジ」をあげました。
この「ブリッジ」がデメリットになります。
おさらいします。「ブリッジ」とは、「橋」のことです。
異なるチェーン間で通貨をやり取りする際に、必要不可欠な機能です。
相互運用性を持たせるわけですからね。
ただ、欠点があります。
「オラクル」です。神託・予言者・託宣という意味で、その業者信頼できんの?という意味合いです。
基本的に、ブリッジをする際は仲介業者が入ってきます。
仕組み上しょうがないです。
つまり、全てをスマコンでやり取りできない。
画像の場合、間に入ってくる業者はETHを「一時的に預かり」WBTCを発行します。
考えてみてください。ここで、ヤバい業者がいたとしたら、一時的に預けたETHを売りますよね。
ETHを担保にしてWBTCを発行しているのに、そのETHを売ったら市場の価格が崩壊します。
これを「オラクル問題」と言います。
「安いもんだ、1ETHや2ETHぐらい。」という人であれば、そこまで問題ではないかもしれません。
現状、ブリッジでよく使われているのは、Chainlink(@chainlink)です。
ちなみに、オラクルにも種類はあります。
気になった方は、cryptactの記事を参考にしてみてください。
5. メタマスクとの関係性
最後に、補足程度にメタマスクとEVM互換性の関係性をサクっと話して終わります。
メタマスクは、EVM互換性のあるウォレットにのみ対応しています。
ビットコイン、メタマスクで使えないですよね。
補足:ウォレットをカスタマイズすることで、非EVM互換のチェーンでも一部使用可能になりました。
参考記事:ソラナ、メタマスクからの資産移動が手数料0%に
6. 終わりに
記事を書くの、疲れました。
Xで「週1~2回更新します」とか言ってるのに1ヶ月間、メルマガを書いていませんでした。
まぁ、無料なので許してください。今後は、毎週土曜日に出します。(ホントに)
Web3.0関連(というかNFT関連)の人って、言ったことやらない人多いですよね。
とりあえず勢いで言ってやらない。みたいな。
全然いいのですが、それをやりすぎると「ソフトラグ人間」になると思っています。
しかも、金を貰ってやっているのだとしたら、尚更です。
広くみたら詐欺師のようなものですね。気をつけます。
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分かりやすい!
久々じゃないすか、待ってましたよw